
椎間板ヘルニアによる強い腰痛としびれ|6か月間の施術経過

椎間板ヘルニアによる強い腰痛としびれ|6か月間の施術経過
今回は、椎間板ヘルニアと診断され、強い腰痛と脚のしびれに悩んでいた柔道整復師の方の施術経過をご紹介します。
ご本人は、私が開催しているセミナーに参加してくださっている方の後輩にあたる先生です。東武動物公園方面から、足立区竹ノ塚にある当院まで通ってくださいました。
初めて来院された当時は、腰の痛みが非常に強く、歩くことも大きな負担になっていました。竹ノ塚駅から当院までは通常であれば徒歩5分ほどですが、当時は痛みのため、約30分かけて来院されていました。
病院では手術を提案され、知り合いの治療院でも施術を受けていましたが、思うような変化が見られず、施術を担当していた先生方も対応に苦慮していたそうです。
ご本人も柔道整復師として身体の知識を持つ治療家です。それだけに、自分の身体が思うように動かないことへの不安や焦りも大きかったのではないかと思います。
私自身も、何とか力になりたいという強い思いで施術を開始しました。
目次
最初に6か月から1年ほどかかる可能性を説明
長期間続いている強い腰痛やしびれは、数回の施術ですぐに変化するとは限りません。
特に今回のように、歩行にも大きな支障が出ている状態では、痛みだけでなく、関節の動き、筋肉の緊張、神経症状、身体を支える力などを総合的に確認する必要があります。
これまでの施術経験から、状態が安定するまでには6か月から1年ほどかかる可能性があることを、最初にお伝えしました。
ご本人も柔道整復師であり、身体の回復には段階があることを理解してくださいました。そのうえで、長期的に身体と向き合う施術が始まりました。
施術開始から1か月目|痛みやしびれに変化が見られない
施術開始から1か月ほどは、目立った変化がほとんどありませんでした。
施術後も腰の痛みがあり、脚のしびれについても大きな変化は見られませんでした。
施術を受けると、すぐに痛みが軽くなると思われる方もいらっしゃいます。しかし、症状が長く続いている場合や、身体の動きが大きく制限されている場合には、変化が現れるまで時間がかかることがあります。
この時期は、無理に強い刺激を加えるのではなく、毎回の反応を確認しながら慎重に施術を進めました。
すぐに結果が出ない時期は、施術を受ける側にとっても不安を感じやすいものです。それでも、ご本人は焦らず通院を続けてくださいました。
2か月目|筋膜リリースで関節の動きに変化
2か月目からは、身体の状態に合わせて筋膜リリースを取り入れました。
筋肉や筋膜の緊張、関節の動き、左右差などを確認しながら、身体を動かしやすい状態へ導くことを目指しました。
この頃から、少しずつ関節の可動域に変化が見られるようになりました。
それまで動かしにくかった身体が徐々に動くようになり、施術を進めるうえでの土台が整い始めました。
一方で、腰の痛みと脚のしびれについては、まだ大きな変化はありませんでした。
身体の動きが良くなったとしても、痛みやしびれがすぐに軽減するとは限りません。痛みだけを基準にするのではなく、関節の動きや歩行の様子も確認しながら施術を継続しました。
3か月目|鍼施術を取り入れ、しびれが少しずつ軽減
3か月目からは、身体の反応を見ながら鍼施術も取り入れました。
鍼施術を行うようになった頃から、それまで強く残っていた脚のしびれが少しずつ軽減していきました。
しびれを伴う腰痛では、症状の出方や感じ方に個人差があります。そのため、鍼施術についても刺激の強さや施術箇所を調整しながら行いました。
ご本人は柔道整復師であり、筋膜リリースについての知識も持っていたため、日常生活の中でも無理のない範囲でセルフケアを継続していました。
施術を受けるだけではなく、ご自身でも身体の状態を理解し、できる範囲のケアを続けたことは、その後の変化につながる重要な要素だったと考えています。
4か月目|インナーマッスルのトレーニングを開始
4か月目からは、身体を支える力を高めるために、インナーマッスルを意識したトレーニングを開始しました。
痛みやしびれが強い段階で無理に運動をすると、身体への負担が大きくなることがあります。そのため、症状や動きを確認しながら、できる範囲から少しずつ進めました。
トレーニングを取り入れてからは、徐々に身体の動きが良くなっていきました。
初回来院時には、竹ノ塚駅から当院まで約30分かかっていましたが、この頃には通常どおり、約5分で到着できるようになりました。
歩行については大きな変化が見られ、日常生活での移動も少しずつ楽になっていきました。
ただし、車の乗り降りでは、まだ腰に強い負担を感じる状態が残っていました。
歩けるようになったからといって、すべての動作が同時に楽になるわけではありません。身体をひねる、かがむ、片脚に体重をかけるといった複数の動きが重なる車の乗り降りは、引き続き課題となりました。
5か月目|鍼施術とトレーニングを組み合わせる
5か月目以降は、約30分の鍼施術と約30分のトレーニングを組み合わせて進めました。
痛みやしびれの状態を確認しながら、身体を支える力や日常動作に必要な動きを高めていきました。
この頃には、腰の痛みや脚のしびれはかなり軽減し、日常生活の中でできることも増えていました。
歩行については問題が少なくなり、来院時の移動も初期とは比べものにならないほどスムーズになりました。
一方で、車の乗り降りをするときには、若干の痛みが残っていました。
状態を確認した結果、今後も適切なトレーニングを続ければ、当院まで遠距離通院をしなくても、ご自宅や職場の近くにある施設で身体づくりを継続できる段階に近づいていると判断しました。
そのため、無理のない範囲でトレーニングを継続するようお伝えしました。
6か月目|日常生活が大きく変化し、施術を終了
施術開始から6か月が経過した頃には、初回来院時と比べて身体の状態は大きく変化していました。
竹ノ塚駅から徒歩5分ほどの距離を30分かけて歩いていた状態から、通常の時間で来院できるようになり、日常生活に必要な動きも増えていきました。
腰の痛みや脚のしびれもかなり軽減し、ご本人が自分でトレーニングや身体のケアを継続できる状態になりました。
本来であれば、身体の状態がさらに安定し、良い動きが定着する段階まで施術とトレーニングを続けたいところでした。
しかし、ご本人は東武動物公園方面から足立区竹ノ塚まで、片道約1時間をかけて通院していました。往復の移動時間や身体への負担は決して小さくありません。
また、ご本人が柔道整復師として身体の知識を持つ治療家であり、自分で状態を確認しながらトレーニングを継続できることも考慮しました。
そのため、6か月目で当院での施術を終了し、今後は近隣のトレーニング施設などを活用しながら、ご自身で身体づくりを続けていただくことになりました。
変化が少ない時期も、焦らず身体と向き合う
今回のケースでは、最初の1か月は痛みやしびれにほとんど変化がありませんでした。
2か月目に関節の動きが少しずつ変わり、3か月目にしびれの軽減が見られ、4か月目以降にトレーニングを取り入れたことで、歩行や日常動作にも変化が現れました。
長く続いている腰痛やしびれは、短期間で大きく変化するとは限りません。
痛みだけに注目するのではなく、関節の可動域、歩行、筋力、姿勢、日常生活で困っている動作を一つずつ確認しながら進めることが大切です。
今回、ご本人が身体について理解し、変化が少ない時期も焦らず施術を続けてくださったことは、大きな支えになりました。
また、ご自身でも筋膜リリースやトレーニングを継続し、主体的に身体と向き合っていたことも重要だったと感じています。
足立区竹ノ塚で腰痛やしびれにお悩みの方へ
椎間板ヘルニアと診断された方の中には、「手術しか方法がないのではないか」「この痛みがずっと続くのではないか」と不安を抱えている方もいらっしゃいます。
ただし、症状の原因や身体の状態は一人ひとり異なります。施術による変化の現れ方や必要な期間にも個人差があります。
当院では、痛みだけを見るのではなく、身体の動きや筋力、生活環境、仕事での負担なども確認しながら、無理のない施術計画をご提案しています。
今回施術を受けてくださった先生は、非常に勉強熱心で、身体や施術について常に学び続けている方です。
6か月間、東武動物公園方面から竹ノ塚まで通い続けることは、決して簡単なことではなかったと思います。
今後はご自身の身体を整えながら、柔道整復師として多くの方を支えていかれることを願っています。これからのさらなる活躍を心より応援しています。
※本記事は一個人の施術経過をご紹介したものであり、すべての方に同様の変化を保証するものではありません。症状や身体の状態によって、施術内容や経過は異なります。強い痛みやしびれ、筋力低下、発熱、排尿・排便の異常などがある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
